先日、多古町の農業者の生産性向上を目的とした「アグリテック勉強会」を開催しました。
今回の勉強会にご協力いただいた企業は、アイアグリ株式会社様。
アイアグリ株式会社様は、「土壌医」として土づくりの専門知識を持ち、全国各地で農業の生産性向上を支援しています。
テーマ:土づくりの基礎と生物性の分析
今回の勉強会では、「土づくり」をテーマに、土壌の物理性・生物性・化学性の3つの観点から、健康な土をつくるための3つのポイントを学びました。
健康な土づくりには、「排水性や保水性といった物理性」「有用菌や病害菌などの生物性」そして「pHや養分バランスなどの化学性を総合的に高めること」が重要だそうです。
今年度の土壌診断は、「SDB研(エスディービー研究所)」の協力により、土壌中の微生物バランスを分析。
その結果をもとに、次回の勉強会では、より具体的な改善方法や対策を学ぶ予定です。
土づくりレンジャーズ登場
勉強会では、土の中に棲む個性豊かな微生物たちをわかりやすく「キャラクター」で紹介してくださいました。その名も「土づくりレンジャーズ」!
- シュードモナスちゃん(植物の成長と根圏をこサポート)
- ラクトたん(酸素の少ない環境でも活躍)
- トリコどん(生息範囲が広く「住」に強い)
- バチルスくん(病害菌に勝ち、「食」に強い)
- ホウセンキンず(最後に現れる優しい家族タイプ)
これらのキャラクターたちは、微生物の役割を親しみやすく理解するためのものなのですが、このキャラクターたちがバランスよく共存している状態こそが、健康な土の証とされています。
次回に向けた土壌採取のお願い
次回の勉強会では、実際に採取した土の分析結果をもとに、齋藤先生による講評が行われます。
ご希望の方は、ぜひ土壌採取の上ご参加ください。
<土壌採集についての注意事項>
- 降雨後や灌水直後は避ける
- 表面の土は除く
- 根の深さ(地表から約5〜15cm)から採取する
- 複数箇所の土を混ぜる
- 採取場所に偏りがないようにする
- 分析機関の指定量を用意する
図解では、畑の複数箇所から均等に採取する方法や、表面土を避ける理由(成分が偏るため)が紹介されました。
申込・問い合わせ先
土壌分析の申込は、以下の店舗にて受け付けています。
農家の店 しんしん佐原店
〒287-0011 千葉県香取市福田北ノ台959
TEL:0478-50-7013
- 受付期間(秋期):7月23日まで → 9月勉強会分
- 受付期間(冬期):11月19日まで → 1月勉強会分
数に限りがありますので、早めの申込がおすすめです。
🌾 多古町から広がる、持続可能な農業への一歩
今回の勉強会は、農家が自らの土壌を“見える化”し、より良い栽培環境をつくるための取り組みです。
「多古アグリテックチャレンジ」では、地域の農業を支える新しい試みとして、今後も生産性と環境の両立を目指して活動を続けていきます。
